私と同じくらいの身長体重(約160cm,50kg+)の友人が落札したサスペンション、実ストロークを増やしてもらいたいと頼まれました。オークションの説明に「コイルの詳細はわかりませんが、体重64kgの私が体重を思いっきりかけると110mmほどストロークします。」と記されていたようです。ビギナーの頃によくある失敗、まずコイルをソフトに・・・このタイプのサスは御存知の方も多いと思いますが、軟らかいスプリングに換えてもストローク量はほとんど変わりません。それどころか、よりサグが増えた分、奥が無くなってしまい、より不幸な事にもなります。
さっそく見せてもらうと、オークションの説明通り、余程の入力がなければ110mm辺りで、踏ん張るというよりストップします。私が数ヶ月前から使い出したBOSSも同様でしたが、WC(ワールドカップ)モデルといった名称のイメージに期待して購入し、フレームにそのまま付けて乗り出せば、一般のほとんどのライダーは???となると思います。要は、でっかい110mmストロークサスですね。同スペックのリアサスフレームとのバランスも、恐らく最悪ではないでしょうか。私が愛用している初期モデルと異なり、気室調整(Air Volume Adjust)がダイヤルでできるのは良いのですが、私のような一般、特に軽量ライダーには非現実的なところでの可変です。散々経験してきたお陰で、簡単に踏ん張り所を50mm増やせました。まずは、これで乗ってもらいましょう。